エビ展〜永遠に中学生の彼女たち〜

エビ中開校10周年、エビ展開催、おめでとうございます!展示されているたくさんのアートワークアーカイブの中、僕が関わったお仕事を振り返りながらエピソードなどつらつらと。

スーパーヒーローCD + C 渡辺潤平, AD 西岡ペンシル, Ph Chito Yoshida, Stylist 里山拓斗, 2015 / 初めてエビ中にアートディレクションで関わらせてもらった作品。マントを付けようと言ったのはCDの潤平くんだったと思う。早い段階で瀬戸さんに音源を聴かせてもらっていた。それまでのエビ中らしいクセのある打ち出し方とはちょっと違う、ストレートかつ良い意味での分かりやすさが求められていたように思う。

円陣の方は、イントレの上から、かごめかごめの要領で一発撮り。お店でジャケがずらっと並んだり、ポスター連貼りした時の、カラフルな打ち出しを狙っていたので、店頭パトロールが楽しかった。リリース後の評判を見聞きしてホッとしたな。

 

穴空 CD + C 渡辺潤平, AD 西岡ペンシル, Ph Chito Yoshida, Stylist 里山拓斗, 2016 / ふんわり天女。エビ中らしいしなやかポップなアナーキーを。安易なPUNK風にしたくなかった。この衣装でツアーのゼッテーアナーキー、ポップコーントーン、最高だったな。オリジナル総柄をジャケはじめ衣装にもグッズにも展開できたのが嬉しかった。衣装はタクティ〜のディテールへのこだわりが毎回すごいから(それ、映像とか客席からでは伝わらんやろという)今回の展示で是非近くでも見て欲しい(穴空衣装は後半展示)。

 

タワレコでポスターの撮影もあった。エビ中のみんなの場合、「〇〇さんはいりま〜す」がなくてもわかる。向こうからワイワイする声が迫ってくるから。カメラマンのチトさんが、「元気の塊が来た。」と言ってたなぁ。

 

 

ボツ案ラフスケッチ。全員ツルっぱげ企画。おそらくマル◯ビッチの穴の、穴つながり。

競馬ネタ。大穴狙いのアイドル。

ダジャレビジュアル、空に空いた穴から覗き込むメンバー(ホラータッチのライティング)。仕上がりはヒプノシスを目指していた。

穴の空いたソックス(校章刺繍ワッペン、アイロンプリントできるやつあったらいいね)。

ドーナツ or ちくわで、秒でちくわを選ぶ運営の皆さんが大好きです。

 

まっすぐ CD + C 渡辺潤平, AD 西岡ペンシル,Ph 森本美絵, Stylist 里山拓斗, 2016 / 等身大の普通の女の子でいたり、ぐっとくるパフォーマンスをしたり。そんな二面性”Girls in The Mirror”がテーマ。成長し続ける彼女たちのその時にしかない魅力を捉えられたら。リアルとファンタジーの間をビジュアルにできたと思う。コバタツDirのMVもリリカルですごく好き。

 

エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 富士急 2016 “花にみたてた金魚の舞” Art Direction + 文様 西岡ペンシル Nishioka Pencil, 衣装デザイン + 制作 里山拓斗 Takuto Satoyama, 2016 / 金魚が舞うように泳ぐ様子を花に見立てた浴衣柄。当初僕のスケッチではシンプル浴衣方向だった。タクティ〜マジックですごく華のある衣装になった。

のちに楽屋の暖簾に。暖簾も一緒にツアーしてるんだなぁと思うと感慨深いです。

 

 

私立恵比寿中学 クリスマス大学芸会2016〜エビ中のオーシャンズガイド〜 Illustration 西岡ペンシル, 2016 / 大学芸会でトロッコに巻かれていたビジュアル。トロッコ稼働時にはみんなメンバーを見てるから、あんまり気づかれなかったなぁ。のちにDVDのトレイに採用。

 

IDOL march HALLTOUR 2017 今、君とここにいる Title design 西岡ペンシル, 2017 / 仮想の舞踏会などイメージして、大正〜昭和のロマンティックを叙情的に、アナログ作業で描き書き。綺麗で強いものになったと思います。

 

エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in モリコロパーク 2017 EBICHU LAND of “CHUGAKUSEI” アロハ柄 西岡ペンシル, 2017 / 夏フェスのウキウキ感をアロハ柄に凝縮。一旦仕上げた後、足が太いような気がして、イラストだし、細く改訂。メンバーに「足全員真山」と突っ込まれた思い出。

 

私立恵比寿中学 SHAKARIKI SPRING TOUR 2018~New,Gakugeeeekai of Learning~(新・学芸会のすヽめ) Title design 西岡ペンシル, 2018 / キャラクタライズされたメンバーと、ちょっとマシーンエイジを意識したタイポグラフィーで、絵本から展開されるわくわくポップを形に。ロールプレイングゲームがはじまりそうな感じ。

 

…..なかなかない機会なのであれこれ語らせていただきました。僕は会場へ初日に行きましたが、ファンアートのレベルの高さに驚きつつ(汗)。

(去年だったかな?)校長の「あと10年はやる!」という言葉も嬉しかった。

展示を見て思ったことは、やり続けるって新しい出会いを作り続けることだなあと、当たり前のようなことを思いました。PEACE & LOVE.

 

「エビ展~永遠に中学生の彼女たち~」presented by ナタリー2019年4月17日(水)〜5月6日(月・振休)https://live.natalie.mu/ebi10/